〜誰とでも仲良くなれる会話術〜ラポールの築く方法〜
日本教育とコミュニケーション
日本という国において、コミュニケーションが苦手の人はたくさんいると思う。
日本の教育は、小学校中学校高校と長い間、学校に通わせるのにもかかわらず、
コミュニケーションの具体的な方法は授業では教えることがない。
コミュニケーションの取り方は、人それぞれ独自の方法があってもいいと思うが、
今回は、コミュニケーションが苦手だったり、
人間関係がうまく築くことがあまり得意ではない人に向けて、
心理学やNLP(神経言語プログラミング)を使ったコミュニケーションの方法を
紹介していきたいと思う。
ラポールを築くとは?
相手と会話する上で一番大切なことは、ラポールを築くということだ。
ラポールとは?
心理学の用語で、相手との親密な関係、心と心の繋がりができている状態を指す。
フランス語のrapport、関係、類似点、という言葉から由来している。
ラポールを築けば相手と親密な関係になることができる。
初対面の人と仲良くなるにはラポールを築けば良いのだ。
では、初対面の人とラポールを築くにはどうしたらいいのだろうか?
次に5つの手順を示しておく。
ラポールの築き方
①共通点を探す
趣味、出身地、服装など、様々なことから相手との共通点を探していく。
相手との共通な点を見つけて、経験・環境、心情・思想などを話題にする。
②ペーシング
しぐさや話す速さなどの非言語メッセージを相手に合わせ、
『相手はあなたに似ている』というメッセージを伝える。
この時、有効なのがミラーリングという手法である。
ミラーリング・・・相手の動きを真似て、相手との親近感を作り出すことである。
相手に『動作を真似ている』と思われないように自然にやることが原則である。
例えば、相手が飲み物を飲んだとき、あなたも飲み物を飲む。
相手が腕を組むしぐさをした時、自分も腕を組むなど。
③バックトラック
バックトラックとはオウム返しのことだ。
相手の話したキーワードが自分が繰り返し、相手に安心感を与えることだ。
A子『今日は朝7時から夜7時まで仕事でかなり忙しかった〜』
『朝7時から夜7時まで仕事だったんだー。大変だったね、お疲れ様』B男
文章で見ると、わざとらしい感じもするが、
実際、会話すると不自然な感じはしないものだ。
相手には『自分の話をしっかりと聞いてくれている』と思わせることができ、
好感触を得られるはずだ。
④非言語メッセージ
言葉以外(話し方、表情、声の調子、姿勢、身振り、声の調子)
から、相手の今の心を読み取ること。
例えば、好きなものに関して話す時だけ、声が高くなる、話すスピードが早くなる。
嫌いなものに関して話す時は、声が低くなり、口は笑ってるのに目が笑っていない。
など、相手のが好きな事、嫌いな事を話す時の非言語メッセージを読み取っていく事だ。
⑤感覚の合わせ方
人間にはそれぞれ、視覚・聴覚・身体感覚の三つのうち、優位になっている感覚が一つある。
例えば、3人で行った海の話をするとしよう。
・視覚が優位なA君は「海や空の青さ眩しい太陽」など視覚的体験について話す
・聴覚が優位なB君は「波がザァーザァーって聞こえて迫力があった」など擬音語、音や声についての話をする
・身体感覚優位なC君は「ジリジリするほど日差しが熱かったなー」など身体的感覚について話す
このように、A君B君C君の話を見てわかるように、人それぞれ感覚優位になっているものが会話に影響する。
相手がどの感覚が優位になっているか見極め相手の優位感覚に合わせて会話を進めていく。
そうする事で相手に親近感を沸かせることができる。
以上が5つの手順だ。最初から5つ全てをこなすのは難しいと思うから1つずつ着実にこなしていくといいと思う。
これらの手順を全てを着実にこなすようになる頃には、きっと誰とでも分け隔てなくラポールを築き楽しく会話できているはずだ。